食物アレルギー(卵・乳・小麦):お食事のポイント①代替食材と食品表示
- 2024年11月19日
- 星空栄養だより
今日は食物アレルギーのお子さまがおられるご家庭での食事について、ポイントをご紹介します。
まずは食物アレルギーと診断された場合、ご本人の食事に、アレルゲンとなる食品が混ざらないようにすることが大切です。
アレルゲン食材についてはクリニックで出される指示に従って食事をすすめ、ご家庭では共に食事をするご家族の食事にも注意しましょう。
特にお子さまと一緒に食事をする兄弟、姉妹がおられる場合は席を隣にしない等の配慮が必要です。
お子さまが楽しく食事をするために下記を参照になさって下さいね。
鶏卵使用の料理:親子丼、ハンバーグ、お好み焼きなど→豆腐や芋類で材料を代用。たんぱく質は肉や魚で補う
天ぷらの衣→粉に膨張剤(ベーキングパウダーなど)、やまいもなどを入れる
鶏卵を含む加工品:かまぼこ、ハム、マヨネーズ→不使用製品で代替
ボーロ、洋菓子類、パン→せんべい、だんご、不使用の製品で代替
牛乳使用の料理:シチュー、グラタン、クリームスープ→豆乳、コンソメ、でんぷん(片栗粉など)等で代替
牛乳・乳製品を含む加工品:バター、ヨーグルト、チーズ、クリーム、練乳、乳酸菌飲料、アイスクリーム、ルウ類、ベーコン、チョコレートなど→不使用製品で代替、アレルギー用ミルク、小魚、大豆製品、青菜、桜エビ等でカルシウムを補う
※食品添加物の「乳化剤」は油分と水分を混ざり合わせる(乳化)ために命名されています。レシチン(大豆や卵黄)、サポニン(大豆など植物)、グリセリン脂肪酸エステル(植物、動物油脂)、カゼインナトリウム(乳)などが該当します。
「乳化剤」という表示だけではなく、その後に乳化剤(卵由来)や乳化剤(乳由来)といった表記がないかを確認するようにしましょう。
小麦使用の料理:パスタ、そうめん、うどん、ラーメン、餃子、春巻き、パン、洋菓子類→米粉素材の加工品や菓子用米粉で代替(米粉のパンにも小麦使用されている製品も多いので市販品には要注意)
揚げ物の衣→片栗粉、あられ、アーモンド、青のりなどを利用
小麦を含む加工品:ルウ類、ベーコン、ウインナー、ちくわ、スナック菓子など→不使用製品で代替。菓子はグミ、果物、飴、あられ等を利用
※小麦アレルギーであっても、麦茶やしょうゆは加工過程でたんぱく質が分解されているため、摂取可能なことが多いです。(ex、麦茶のたんぱく質は食品成分表で0g)