起立性調節障害
起立性調節障害

お子さんが、「朝に起きられない」、「朝から頭痛やめまいがあり学校に行けない」、「立ち上がると貧血になる」といった症状はありませんか。そういった症状を訴えている場合、起立性調節障害かもしれません。
起立性調節障害は、めまいや立ちくらみ、頭痛など自律神経の機能障害による身体疾患です。
主に思春期前後のお子さん、小学校高学年~高校生のお子さんに症状が出ることが多いです。
起立性調節障害は正しく認知されていない疾患で、症状の特徴が朝に最も体調が悪く、昼頃から症状が軽減されていき、夜には元気であることが多いため、お子さんに対して「朝学校に行きたくないからだ」「仮病だ」と親御さんの誤解を招きやすい症状です。
起立性調節障害の原因となる自律神経のバランスの乱れは「心理社会的ストレスによる影響」「思春期における体の成長やホルモンバランスの変化」の影響が大きいと考えられています。
主な身体症状は以下の通りです。
小児起立性調節障害診断・治療ガイドライン(日本小児心身症学会)にある基準として、上記の中でお子さんの症状に当てはまる項目が3つ以上、あるいは2つであっても起立性調節障害が強く疑われる場合には、検査を勧めるとされています。
お子さんの心身に負担が大きいため、ご家族の疾患理解が重要です。
起立性調節障害の疑いがある場合は、星空こども・アレルギークリニックまでご相談ください。
起立性調節障害の症状は他の疾患でもみられるため、まず他の疾患の可能性も探るために、血液検査などを行います。検査の結果、他の疾患ではないことが確認でき、かつ起立性調節障害の疑いが強い場合に、「新起立試験」を行います。
新起立検査では、しばらく横になった状態から立ち上がり、起立前後の血圧と心拍数の変化を比較する検査方法です。この検査の結果から、基本的には以下の4つのタイプに分類されます。
大きく分けて、生活指導と薬物治療があります。薬物治療だけでは効果が低いため、どちらも行うことが重要です。
低血圧による症状に対する血圧を上げる薬や心拍異常に対する心拍を調整する薬を処方することが多いです。また、症状や体質によっては漢方薬などを処方することもあります。お薬だけでは効果は実感しにくいですが、生活の見直しと合わせて継続することが、症状の早期改善をしていく上で重要です。
起立性調節障害はすぐに改善するケースもありますが、中等症~重症だと年単位でゆっくりとした治療が必要となる場合もあります。生活指導もお子さんが治療に前向きに取り組めなければ、効果が減少してしまうため、親御さん・ご家族は疾患の理解を深めることが重要です。適宜学校や近隣の小児科クリニックと連携を取り、焦らずに見守れる環境を整えることが重要です。