どうして野菜を食べないの?
- 2024年12月11日
- 星空栄養だより
身体の調子を整えるビタミン類や食物繊維が豊富な野菜、お子さんにもしっかり食べてもらいたいですよね。理想的な野菜摂取量は3~5歳240g、6~7歳270g、10歳以上350gとなっています。なかなかこの量を摂る事は難しいですよね。
☆お子さんの野菜嫌いには理由があるかも・・・
味覚には「甘味」「塩味」「旨味」「酸味」「苦味」の5つがあります。
その中で人間は本能的に「甘味」「塩味」「旨味」は好き、「酸味」「苦味」は嫌いだと感じます。なぜなら「甘味は炭水化物」「塩味はミネラル」「旨味はアミノ酸(たんぱく質)」を表す一方で「酸味」「苦味」は腐敗や毒などの危険サインと感じ、本能的に警戒してしまうのです。そのため、大人に比べて食経験が圧倒的に少ないこどもは、苦い野菜が苦手な事が多いです。
☆食べ慣れないものは怖い
大人でも、初めて食べる料理はちょっと緊張しますよね。それが初めての環境なら、なおさらドキドキしたり、反対に信頼できる人のおすすめだったら安心して食べられたり。
実は、ヒトを含む動物は新しい食べ物を怖がる傾向にあることや、お母さんの恐怖心や好き嫌いがこどもにも関係する事がわかっています。まだ幼いこどもにとっては、毎日が新しい食べ物との出会いです。そのため、今は嫌いでも見慣れる、食べ慣れる事を目指しましょう。
☆嫌な経験をすると嫌いになる
「見た目が嫌」「かみ切れなかった」「吐き出してしまい、怒られた」等、嫌な経験をすると、好きだった食べ物も嫌いになってしまう事があります。対策としては、嫌な理由を減らし、楽しい経験を増やしてあげる事です。親子で一緒に料理をする、食にまつわる絵本を読む、外で食べるなどの経験がおすすめです。
~調理の工夫~お子さんに会う方法を探ってみて下さい
・調理前に下ゆでする(臭いが緩和されます)
・色がなじむ物に入れる(すりおろしにんじんをホットケーキやハンバーグの生地に混ぜる)
・油でコーティングする(素揚げやフライ、ツナマヨネーズ和えは苦味が緩和されます)
・食感を工夫する(細かく刻み、よく煮込むと甘味が引き出され食べやすくなります)
・好きな食材と組み合わせる(チーズやベーコン等)
・型抜きで好きな形にする(お手伝いのきっかけにもなります)
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