ジュースの飲み過ぎにご注意!?
- 2024年7月23日
- 星空栄養だより
梅雨が明け、連日猛暑が続いています。汗もかきやすいこの時期、水分補給が欠かせなくなってきましたね。
学童期のお子さまも夏休みに入り、家庭で過ごす時間は気持ちにゆとりが出てくるのではないでしょうか?
そんな時期だからこそスポーツドリンクやジュースの飲み過ぎにも注意が必要です。
ペットボトル症候群(正式:清涼飲料水ケトーシス)といって、スポーツドリンクなどの糖分を多く含む飲料を大量に飲むことで、血糖値が急激に高くなり、糖尿病が悪化したような状態になってしまうことがあります。
こうなると、喉のかわき、多量の尿、吐き気、だるさといった症状が起こり、最悪のケースだと意識障害を起こして倒れてしまうこともあるのです。
目安として大人の場合、毎日1.5リットル以上の甘い飲料を飲んだ時に「ペットボトル症候群」が起きると報告されていますが、大人に比べて体重が軽い子どもは、より少ない量でも「ペットボトル症候群」になる可能性があるので、注意が必要です。
一般的なスポーツドリンク500ミリリットルの中には約30~40グラム(大さじ約3~4杯)の糖が含まれているので、大人でも運動中に飲む場合は水で薄めることをすすめています。水や麦茶もありますが、運動中に飲む場合は経口補水液を薄めても良いです。
しかし、運動中ではなく日常の水分補給であれば、子どもも大人も水や麦茶で十分です。
スポーツドリンクだけでなく、甘い炭酸飲料や清涼飲料水にはさらに多量の糖が使われています。できれば子どもには飲ませず、大人であっても毎日飲むのは避けたほうがいいででしょう。
参考までに角砂糖の量を下記に記載しますね。
・コーラ(ファンタも同様)500ml 約17個
・カルピス(りんごジュースも同様)500ml 約16個
・フレーバーウォーター(いろはすなど)500ml 約8個
・スポーツドリンク 500ml 約8個
・野菜ジュース 200ml 約4個
・乳酸菌飲料(ヤクルトなど)65ml 約4個
また清涼飲料水に限らず、お菓子やアイスクリームなども、パッケージ裏の原材料を見て「果糖ぶどう糖液糖」などの表示はありませんか?こちらは砂糖に比べ、少量でもしっかり甘味が感じられる性質があります。これらは体内で過剰な糖として変換され、肥満や脂肪肝の原因になることが報告されています。
近年、日本の子どもの約5%が脂肪肝というデータもあり、高学年以降のお子さんも甘いもののとり過ぎには十分注意が必要です。
こまめな水分補給を心掛け、猛暑も楽しく過ごしましょう。