味覚の育ちに向けて~味付け~|星空こども・アレルギークリニック|西宮市 宝塚市 仁川の小児科

〒665-0061
兵庫県宝塚市仁川北2丁目5-1さらら仁川北館1階1-101
0798-51-0375
ヘッダー画像

ブログ

味覚の育ちに向けて~味付け~|星空こども・アレルギークリニック|西宮市 宝塚市 仁川の小児科

味覚の育ちに向けて~味付け~

秋に向けて猛暑が和らぐと、「食欲の秋」の到来ですね。

今日は美味しく食べるために大切な「味覚」についてお話したいと思います。

そもそも人の味覚を感じる機能は妊娠14週から始まり(味蕾の完成)、生後5ヶ月頃には大人と同じ味覚が備わるといわれています。

その味覚を発達させるためには様々な味の経験が必要ですが、濃い味好きになってしまうと塩分の過剰摂取にもなりうるので、発達に合わせた味付けと目安を知ることが大切ですね。

離乳食では「うま味」の経験が特に大切です。鰹や昆布からとった出汁を中心に、食材のもつ味を引き出しながら調理しましょう。

離乳食も3回食になる頃には酸味、苦味なども含め、様々な味を薄味で経験できるよう、食材や調味料の工夫が必要です。

塩分摂取量の目安と主な食材(1日)

・5~6ヶ月…0g・7~8ヶ月…0.3g(しらす干し、みそ汁の上澄み程度)

・9~11ヶ月…0.5~1.0g(しょうゆ、みそ、少量のバターなど)・1歳~1歳半…2.0g(ウインナーやハムなど)・1歳半以降…成人の1/2(女性7.0g未満、男性8.0g未満)

9ヶ月を過ぎると大人の食べている物を欲しがるお子さまの様子も見られるようになります。

まだこの時期は大人の食事を何でも分け与える必要はありませんが、旬の料理や子どもに適したメニューであれば大人の食事も減塩に配慮できると良いですね。

また、塩分=「腎臓に負担がかかる」「体に悪影響」という情報が先立ち、極端に調味料をおさえることで味気ない食事になってしまうケースも見られます。

子どもが食事を食べないというお悩みの原因になることもあるので、やはり味付けは適度に行い、家族一緒に楽しい食卓を囲めると良いですね。