咀嚼のたいせつさ(その2)~6/4は虫歯予防デー~
- 2024年5月21日
- 星空栄養だより
こんにちは。今回も「歯」に関連し、咀嚼の大切さについて考えたいと思います。
咀嚼の大切さ・・・というと日本咀嚼学会で推奨している「卑弥呼の歯がいーぜ」という標語があります。こちらは「噛むこと」で得られる8つの効果をわかりやすく紹介しているのですが、そもそも弥生時代の卑弥呼の食事は噛む回数が何と現代の食事の6倍だったそうです(およそ3990回)!
近年は硬い物を上手く噛めない人もいるので、健康長寿のためにも是非子供のうちから「噛むこと」を意識していきたいですね。
【ひみこのはがいーぜ】
「ひ」肥満防止・・・よく噛むことで満腹中枢が刺激され、食事の満足感が得られると共に過食・肥満防止につながります。
「み」味覚の発達・・・よく噛むと、素材そのものの味がよく分かるようになり、味覚の発達につながります。
「こ」言葉の発音がしっかりする・・・よく噛むことで顎まわりの筋肉が発達します。歯並びにも影響しますが、正しい口の開き方ができると正しい発音もでき、表情も豊かになります。
「の」脳の発達・・・噛むことでこめかみ付近がよく動き、脳の血流もUPします。脳の血流が良いと脳の活性化にも役立ちます。
「は」歯の病気予防・・・歯の表面が磨かれ、唾液の分泌がよくなるため、虫歯や歯周病予防にもつながります。
「が」ガン予防・・・唾液の成分ペルオキシダーゼには食品中の発ガン性物質を抑える働きがあります。
「い」胃腸の働きを促進・・・食品をかみ砕いてから飲み込むことで胃腸への負担が軽くなり、胃腸の働きを正常に保ってくれます。
「ぜ」全身の体力向上・・・噛みしめる力を育てることで全身にも力が入り、体力や運動神経の向上、集中力を養うことにつながります。
急いでいると早食いにもなりがちですが、意識できるときは「よく噛んで」食事をしてみましょう。