こどものスキンケア
こどものスキンケア
お子さんの肌は、大人の肌と比べて格段に薄く、バリア機能が未発達です。
そのため、乾燥しやすく、外部刺激を受けやすい状態です。
特に秋から冬にかけては空気が乾燥するため注意が必要です。
大人の肌と同じスキンケアでは、かえって肌を傷つけてしまう可能性がありますので、
こどもの肌の特性を理解した上で適切なスキンケアを行いましょう。
お風呂での洗い方は、肌への負担を最小限にすることが重要です。次の事に注意して肌を洗うようにしましょう。
低刺激性で、添加物の少ない石鹸を選びましょう。液体、固形、泡タイプなど、使いやすさで選んで問題ありません。
必ず泡立ててから洗いましょう。泡で優しく包み込むように洗うことで、肌への摩擦を減らせます。
ガーゼやタオルは肌を傷つける可能性があるので、素手で優しく洗いましょう。
関節部分はよく伸ばして洗い残しがないように注意してください。(例:首、ひじ、ひざ、わきの下など)
こどもは洗顔を嫌がることも多いので、楽しく洗える工夫をしましょう。泡をたっぷりつけて、目に入らないように注意しながら、優しく洗います。目の周りは特に優しく、上から下へ、目頭から目尻へ円を描くように洗うと、お子さんも抵抗しにくいです。
シャワーで十分にすすぎましょう。すすぎ残しは刺激になるので、丁寧にすすいでください。
息を止めないように、呼吸に合わせてシャワーを止めたりかけたりするのも有効です。
お風呂上がりはすぐに、優しく拭きましょう。吸水性の良いタオルで押さえるように水分を取りましょう。
こどもは体温調節が苦手なので、すぐに拭いてあげることが大切です。
お風呂上がりは、肌が潤っている状態ですので、水分を逃さないようにすぐに保湿ケアを行いましょう。
低刺激性で、お子さんの肌質に合ったものを選びましょう。お子さんの肌に合う保湿剤選びが難しい方やお悩みの方はご相談だけでも気軽に受診ください。
親指の第一関節分(約0.5g)を目安に、両手のひらに伸ばして、優しく押し付けるように塗りましょう。ゴシゴシこすり込むと肌を傷つけるので注意が必要です。シワを伸ばしながら塗るのもポイントです。
おむつ交換をこまめに行い、お尻を清潔に保ちましょう。赤みがある場合は、医師の指示のもと、軟膏などを塗布します。
保湿剤だけでは改善しない場合は、医師に相談しましょう。ステロイド剤は、適切に使用すれば効果的な治療薬です。副作用を心配する方もいますが、医師の指示に従えば安全に使うことができます。
乳児湿疹についてより詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
アトピー性皮膚炎とは、皮膚に赤みやブツブツができたり、カサカサしたり、痒みのある湿疹が混在したりして良くなったり悪くなったりを慢性的に繰り返す状態です。
当院では、アトピー性皮膚炎の治療時には、軟膏塗布の「回数」「塗布量」「塗布の期間」をスケジュール化した表を使用し、わかりやすく丁寧にご指導しています。
アトピー性皮膚炎についてより詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
かきむしってしまうと広がる恐れがありますので、早めに小児科を受診ください。
乾燥した肌は、アレルゲンが侵入しやすい状態になっています。保湿ケアをしっかり行うことで肌のバリア機能が向上しアレルギー予防に繋がります。お子さんの肌に合わせたスキンケアを実践し、健やかな肌を守りましょう。
当院では、日本アレルギー学会専門医の⼥性院⻑がスキンケアや軟膏の塗り方を丁寧にお伝えしています。
心配なことがあれば、迷わずご相談ください。