夜尿症|宝塚市西宮市仁川の小児科・アレルギー科 星空こども・アレルギークリニック

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夜尿症

夜尿症|宝塚市西宮市仁川の小児科・アレルギー科 星空こども・アレルギークリニック

おねしょと夜尿症の違い

おねしょと夜尿症の違い

おねしょと夜尿症の違いは、年齢と継続性です。
おねしょとは、5~6歳(小学校入学前後)未満のお子さんが、

夜寝ている間に尿漏れを起こすことを指します。
夜尿症とは、5~6歳(小学校入学前後)以降のお子さんで、

月1回以上のおねしょが3ヶ月以上続く状態を指します。
2歳頃までは、膀胱の機能が未発達なため、おねしょはよくあることで大きな心配はありません。
しかし、小学校に入学する年齢を過ぎてもおねしょが続く場合は、
夜尿症の可能性がありますので、専門家への相談が必要です。
頻度や年齢によって、対応は変わってきます。
例えば、小学1年生で1週間に3~4回以上夜尿がある方は受診ください。

夜尿症の原因

夜尿症の原因は、単一ではなく複数の要因が複雑に絡み合っていることが多いです。主な原因としては以下の4点が挙げられます。

1.膀胱の発達遅れ

膀胱の容量が小さく、夜間に作られる尿を十分に蓄えられないため、おねしょをしてしまいます。これは、遺伝的な要因や発達速度の個人差に関連していると考えられています。

2.抗利尿ホルモンの分泌不足

夜間は抗利尿ホルモンが分泌され、尿の生成量が減少する仕組みになっています。このホルモンの分泌が不十分だと、夜間に多くの尿が作られてしまい、膀胱の容量を超えておねしょにつながります。

3.夜寝ている間の尿量が多い

寝ている間はホルモンの働きによりおしっこを作る量が調整されますが、このホルモンの分泌が少ないとおしっこが多く作られてしまいます。

4.睡眠の深さ

お子さんによっては、睡眠が非常に深く、膀胱が満杯になっても眠りから覚めることができない場合があります。この場合、身体からの排尿サインを感じ取ることができません。

これ以外にも、ストレス、便秘、感染症、糖尿病など、様々な要因が夜尿症に影響を与える可能性があります。最近おねしょが始まった場合は、環境の変化やストレスも考慮すべきでしょう。

夜尿症の治療

夜尿症の治療は、お子さんの年齢や頻度、原因を考慮して行われます。まず、生活習慣の改善が重要です。

生活習慣チェック!

規則正しい生活

早寝早起きを心がけ、睡眠時間を確保することで、睡眠の質を高め、膀胱機能の改善を促します。

水分・塩分摂取量の調整

就寝前の水分・塩分摂取を控えることで、夜間の尿量を減らすことができます。特に就寝直前のジュースや飲み物は避けるべきです。

就寝前のトイレ

就寝前に必ずトイレに行かせ、膀胱を空にして眠りにつくことが大切です。

保温

就寝時は、体が冷えないように注意しましょう。

記録をつける

おねしょの有無や飲水量、就寝時間などを記録することで、治療効果の確認や原因の特定に役立ちます。

また、このような生活習慣の改善に加え、必要に応じて薬物療法を行うこともあります。抗利尿ホルモン剤は夜間の尿量を減らす効果があり、夜尿症の効果的な治療法の一つです。薬物療法は、医師の診断と指示の下で行う必要があります。
当院ではアラーム治療も行っております。アラーム治療では、センサー付きのパンツを履いて寝ます。おねしょをするとアラームが鳴りますので、お子さんを夜尿直後に起こすことができます。これを繰り返すことで、睡眠中の排尿反射抑制のシステムを強化し、膀胱が尿でいっぱいになった時に脳を刺激し夜尿をする前に起きられるようにする治療法です。当院では、お子さん発育や状況に合わせて夜尿症の治療方針を決めていきますので安心してご相談ください。

ご家庭での対応

夜尿症は、お子さんの怠慢や育て方の問題ではありません。お子さん自身も非常に辛い思いをしている可能性があります。
ご家庭では、以下の点に注意しましょう。

決して叱らない

叱ったり、責めたりすると、お子さんに大きなストレスを与え、逆に夜尿の症状を悪化させる可能性があります。

焦らない

治療には時間がかかります。焦らず、お子さんを励まし、サポートすることが大切です。

褒める

夜尿がなかった日や、寝る前にきちんとトイレに行けた日は、積極的に褒めてあげましょう。

比較しない

兄弟姉妹と比較したりせず、お子さんを尊重することが大切です。

記録をつける

夜尿の回数、生活習慣などを記録することで、お子さんと治療の経過を共有し、改善に向けた取り組みを一緒に進めることができます。当院では、記録用のおねしょ日誌をお配りしております。

受診の目安

夜尿症の定義は、5歳以降のお子さんで、月1回以上のおねしょが3ヶ月以上続く場合です。受診の目安として、小学1年生で1週間に3~4回以上の夜尿がある場合は、早めに医療機関を受診することをお勧めします。早めに受診することで、適切な治療を受け、お子さんの精神的な負担を軽減することができます。

まとめ

夜尿症は、お子さんにとって辛い経験ですが、適切な治療とご家庭でのサポートは改善に効果的です。季節の変わり目や、冬の寒い時期などはおねしょをしやすい時期だと言われています。星空こども・アレルギークリニックでは、ご家庭で夜尿の記録取っていただき、記録をもとに最適な治療法をご提案いたしますので、気軽にご相談ください。