当院でのアレルギー検査は初診の⽅、予約なしの方でもお受けいただけます。
(外来診察は原則予約制となっております。)
- ⾷物経⼝負荷試験は事前に診察が必要です。
- 検査結果は後⽇ご来院いただきご説明しております。
当院でできる検査
当院でのアレルギー検査は初診の⽅、予約なしの方でもお受けいただけます。
(外来診察は原則予約制となっております。)
IgE検査とは、⾎液中の免疫グロブリンE(IgE)という抗体の量を測定する検査です。IgEは、アレルギー反応に関与する抗体であり、特定のアレルゲンに対して過剰に反応する場合に増加します。例えば、⾷物アレルギー、花粉症、アレルギー性⿐炎、アトピー性⽪膚炎、蕁⿇疹の原因特定などの診断に役⽴ちます。この検査は⾎液を採取して⾏われるため、簡単に実施でき、広範囲のアレルギー反応を⼀度に調べることができます。
RAST(放射性アレルギー吸着試験)は、⾎液を⽤いて特定のアレルゲンに対するIgE抗体の存在を調べる検査です。⾎液を採取して⾏われ、RASTでは検査項目が固定ではないため可能性が考えられるいくつかのアレルゲンを選択して検査することで反応を特定できる点が特徴です。例えば、特定の花粉や⾷品、ダニなどに対するアレルギーを明確にするために使⽤します。結果が出るまでに時間がかかりますが、正確なアレルゲン特定が可能です。
VIEW39は、⾎液を採取して⾏われる特異的IgE検査で、少量の採⾎で39種類のアレルゲンを検査することができます。VIEW39の検査項目には、⽇本の環境や⾷生活に適した検査項目が含まれており、花粉やダニ・ハウスダストのほかに動物やブタクサ等の植物を含む19項目の吸入系アレルゲンに加えて、卵・⽜乳・⼩⻨をはじめとした20項目の⾷物系アレルゲンの検査が可能です。
プリックテストは、即時型アレルギー(I型アレルギー)を診断するための⽪膚検査です。アレルゲンを含んだ液を⽪膚に垂らし、専⽤の針で軽く皮膚に押し込み反応を見ます。通常、15〜20分後に腫れや赤みが現れるかどうかを確認し、アレルギーの有無を判断します。この検査は、花粉症や⾷物アレルギーの診断に⽤いられます。迅速に結果が得られ、痛みもほとんどないため、⼩児科で広く⾏われています。6か月未満のお子さんでも実施可能です。
専用の検査薬が無い場合でも、調べたい現物があれば検査は可能です。ほぼ何でも調べることが可能です。パイナップル、ブドウ、ピスタチオ、香辛料、ハーブ等通常の血液検査ではできない検査も可能です。
パッチテストは、遅延型アレルギー(IV型アレルギー)を診断するための検査です。⽪膚にアレルゲンを直接接触させてアレルギー反応を確認し、主に接触⽪膚炎(かぶれ)を引き起こすアレルゲンを特定するために⾏われます。テストでは、アレルゲンを含んだパッチを背中や腕に貼り、48時間後に取り外して⽪膚の反応を観察します。さらに24〜48時間後に再度チェックし、アレルギー反応の有無を確認します。
※当院では適応症例を限らせていただいております。
スパイロメーターは、呼吸機能を測定する装置で、特に喘息やその他の呼吸器疾患の診断と管理に⽤いられます。こどもが息を吐き出す力や量を測定し、気道の状態や肺の機能を評価します。この検査は、気道がどの程度狭くなっているか、治療の効果がどれくらいあるかを確認するのに役⽴ちます。簡単に⾏える検査であり、定期的に⾏うことで病状の変化をモニタリングできます。
⾷物負荷試験は、特定の⾷品がアレルギー反応を引き起こすかどうかを確認するための検査です。アレルゲンの疑いがある⾷品を少量ずつ摂取し、医師の監督のもとで反応を観察します。この試験は、⾷物アレルギーの確定診断に非常に重要です。しかし、重篤なアレルギー反応のリスクがあるため、必ず医療機関で専門医の監督下で⾏う必要があります。アナフィラキシーのリスクが高い⽅は、専門の提携医療機関へご紹介させていただく場合もございます。
アレルゲンコンポーネント検査は、対象の蛋白質からアレルギー症状を起こす原因となりやすい蛋白質(アレルゲンコンポーネント)を特定する検査です。特定の成分に対する反応を詳しく調べることで、原因を特定しやすく、適切な治療法を選ぶ手助けになります。
インフルエンザの主な症状は、急な高熱、のどの痛みや頭痛、筋肉痛等です。熱は4~5日間続くことが多いですが、お子様の場合、一度熱が下がった後、数日後に再び熱が出ることもあります。
診断は迅速検査キット(結果が15分程度で出ます)で行います。ただし、発症から12時間以内や5日以上経過している場合は、ウイルスの検出がされない場合があります。
高熱やのどの痛み、筋肉痛などの症状があれば小児科を受診しましょう。
インフルエンザの検査nodoca(AI検査法)を導入しています。 nodocaとはのどの写真と問診情報からAI判定を行うインフルエンザ検査機器です。ウイルス自体を検出せず、症状・体の変化・のどの状態で判断します。 インフルエンザ発症直後でも検査可能で、のどの写真撮影で痛みなく検査をお受けいただけます。保険診療対象年齢は6歳以上でお口を開けてしばらくじっと出来るお子様なら検査をお受けいただけます。
新型コロナウイルスの主な症状は、急な高熱、のどの痛みや頭痛、乾いた咳等です。稀に2歳未満の赤ちゃんや基礎疾患のある子どもが罹患すると、肺炎や急性脳炎など合併症を引き起こし、重症化するリスクがありますので、少しでも心配の場合は、お気軽にご相談ください。
診断は迅速検査キットで行います。結果は15分程度で出ますが、発症から12時間以内や5日以上経過している場合は、ウイルスの検出がされない場合があります。
RSウイルスは風邪様の症状から、稀に重症化して肺炎や気管支炎を併発します。特に乳幼児や基礎疾患がある場合は呼吸状態の観察が重要です。
検査は鼻咽頭ぬぐい液から検体を採取し行います。この検査は、重症化しやすい1歳未満の乳幼児が保険適用となり、入院の必要性などを判断するために行われます。
ヒトメタニューモウイルスは、子どもがよくかかる風邪のようなウイルス性呼吸器感染症です。主な症状は咳、鼻水、発熱で、1歳以下や基礎疾患のある子どもは特に重症化しやすく、気管支炎や肺炎になることがあります。
ヒトメタニューモウイルスの検査は、他のウイルス検査と同様迅速検査を行います。月齢の小さな赤ちゃんや、肺炎の可能性が高い場合、全身状態が悪い場合など、医師が必要と判断した場合に行います。
治療方針は、状態を見て、重症度や肺炎の有無によって判断します。
溶連菌感染症の主な症状は、舌にいちごのようなブツブツが発生する独特な症状のほかに、のどの痛みや発熱等があります。咳や鼻水が少ないことが特徴で、風邪の症状に似ています。抗生物質による治療を行うことが多いです。
綿棒で喉の奥の粘膜をこすって検体を採取し、「迅速検査キット」で数分〜15分程度で結果が出る検査を行います。
幼児から学齢期の子どもに特によく見られます。
マイコプラズマ感染症は、鼻水が比較的少なく、乾いた咳や微熱などが主な症状として現れます。熱があっても比較的元気で活動的であることが特徴です。稀に肺炎を引き起こす可能性があります。抗原検査や血液検査を用い、診断を行います。
治療には抗生物質が使用することが多いです。咳が続きやすい病気ですので、気になることがあれば小児科にご相談ください。
ロタウイルスは、乳幼児期(生後6か月から2歳頃)に多くみられ、激しい嘔吐や水のような下痢、発熱、腹痛を主な症状とする急性の胃腸炎の一種です。感染力が非常に強く、5歳までにほぼすべての子どもが感染するといわれています。
ロタウイルスの検査は、通常、迅速診断キットを使用し、便を採取して行います。結果は約10〜20分でわかります。
アデノウイルスは「プール熱」とも呼ばれ、主な症状は数日間続く高熱やのどの痛み、目の充血(結膜炎)などがあります。また、腹痛や吐き気、下痢といった胃腸症状を伴う場合もあります。38℃以上の熱が数日続いている場合は、お早めに小児科にご受診ください。
アデノウイルスの検査は、迅速抗原検査キットを使用し、粘膜から採取した検体を使用して行います。15分程度で結果がわかります。
ノロウイルスの主な症状は、嘔吐や下痢、腹痛などの胃腸症状です。ほとんどの場合、1~3日ほどで回復しますが、嘔吐・下痢による脱水症状には注意が必要です。
感染力が非常に高く、子どもから大人に感染することも多いため、吐しゃ物や便の処理後は石鹸で丁寧に洗い落とし、アルコールで消毒するようにしましょう。
ノロウイルス検査は、主に便を使った迅速検査キットで行われ、結果が10〜30分程度で出ます。陽性の場合は、保育園や小学校は控えていただき、登校再開には医師の判断を受けるようにしましょう。
CRP検査は、体内の炎症や組織の損傷の有無と程度を調べるための血液検査です。この検査では、炎症が起きると血中に増えるタンパク質である「C反応性蛋白(CRP)」の量を測定します。CRPが高い場合、細菌・ウイルス感染症など、様々な疾患が考えられます。
血中の赤血球、白血球、血小板などの数や量を調べる、全身状態を把握するための基本的な血液検査です。
※CRP検査、CBC検査ともに指先から数滴の採血で可能です。
どちらの検査も院内で迅速検査可能です。
心電図は、心臓が動く際に発する微弱な電気信号を波形で記録し、心臓の働きを調べることができます。これにより、不整脈の有無や狭心症、心筋梗塞、心臓の肥大などの疾患を検査することができます。電極を体に貼り付けて検査し、心臓の電気的な状態を前後左右上下、様々な角度からチェックします。
子どもの尿検査は、腎臓や尿路系の生まれながらの病気を早期に発見するために、有効な検査です。血尿・蛋白尿・尿糖などを調べ、気付きにくい腎臓の病気を見つけることができます。