小児喘息の症状とは?咳・ゼーゼーの特徴と何科を受診すべきかを解説|星空こども・アレルギークリニック|西宮市 宝塚市 仁川の小児科

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小児喘息の症状とは?咳・ゼーゼーの特徴と何科を受診すべきかを解説|星空こども・アレルギークリニック|西宮市 宝塚市 仁川の小児科

小児喘息の症状とは?咳・ゼーゼーの特徴と何科を受診すべきかを解説

「夜になると咳き込んで眠れない」「風邪のあとにゼーゼーという音が続く」それは小児喘息(小児気管支喘息)のサインかもしれません。小児喘息は、気道に慢性的な炎症が起きて空気の通り道が敏感になり、咳や喘鳴(ぜんめい:ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸の音)を繰り返す病気です。この記事では、小児喘息の症状の特徴、風邪との見分け方、何科を受診すればよいか、検査や治療の考え方、発作が起きたときの受診の目安までを、宝塚・西宮エリアの小児科・アレルギー科専門医の視点からわかりやすく解説します。

小児喘息(小児気管支喘息)とはどんな病気?

夜、ベッドで咳き込む男の子の背中を、お母さんが優しくさすって寄り添っているイラスト

小児喘息は、空気の通り道である気道(気管支)にアレルギーなどによる慢性的な炎症が続き、気道が刺激に敏感になってしまう病気です。炎症のある気道は、ダニやホコリ、たばこの煙、風邪のウイルス、冷たい空気、激しい運動といった刺激で狭くなり、咳や喘鳴、息苦しさといった「発作」を繰り返します。大切なのは、症状が出ていないときにも気道の炎症は静かに続いている場合があるという点です。そのため、「炎症そのものをしずめる治療」を続けることが小児喘息の治療の柱になります(詳しくは後述します)。また、アレルギーの病気は互いに関連することが知られており、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーのあるお子さまが、成長の過程で喘息の症状を発症することもあります。
食物アレルギーについて気になる方は、食物アレルギー(赤ちゃん、子ども)の特徴や検査についても合わせてご覧ください。

小児喘息の主な症状——咳の特徴と「ゼーゼー・ヒューヒュー」

夜間から早朝にかけて強くなる咳

喘息の症状は昼間よりも夜間や早朝に生じることが多いとされており、「日中は元気なのに、夜寝ついてからや明け方に咳き込む」「咳で夜中に目を覚ます」といったパターンは、喘息を疑うきっかけになります。走り回ったあとや大笑いしたあと、季節の変わり目や天気が崩れる前に咳が出やすい、というお子さまもいらっしゃいます。

「ゼーゼー・ヒューヒュー」という呼吸の音(喘鳴)

息を吐くときに「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という音が聞こえる状態を喘鳴といい、狭くなった気道を空気が通るときに生じる、喘息を代表する症状です。息を吐きにくそうにしている、呼吸が速く肩で息をしている様子があるときは、気道がかなり狭くなっているサインのことがあります。

乳幼児では「不機嫌」「哺乳量の低下」もサインに

乳幼児は苦しさを言葉でうまく伝えることができません。そのため、泣いたり不機嫌になったり、母乳やミルクの飲みが悪くなったり、眠りが浅くなったりといった形で症状が表れることがあります。「いつもと様子が違う」と感じたら、呼吸の音や胸の動きにも目を向けてみてください。

風邪との見分け方——こんなときは喘息を疑うサイン

小児喘息は、症状のきっかけの多くが風邪などの呼吸器感染症であるため、「ただの風邪」と区別がつきにくい病気です。次のような経過があるときは、喘息の可能性も視野に入れて一度ご相談ください。

風邪のたびに「ゼーゼー・ヒューヒュー」という音が出る(3回以上繰り返している)

・熱が下がったのに咳だけが2〜3週間以上長引く

・咳が夜間・早朝に集中している

・運動したあとに咳き込む・ゼーゼーする

・家族にアレルギーの病気(喘息・アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎など)の方がいる

特に乳幼児では、風邪をひいたときなどに喘鳴や息苦しそうな様子が3回以上繰り返される場合や、気管支拡張薬の吸入で症状がよくなる場合に「乳幼児喘息」と診断されることがあります(日本小児アレルギー学会のガイドラインに基づく考え方です)。1回ゼーゼーしただけで喘息と決まるわけではないため、経過をメモして受診時に伝えていただくと診断の大きな助けになります。

子どもの喘息は何科を受診する?——小児科・アレルギー科へ

「子供の喘息は何科に行けばいいの?」と迷われる保護者の方は少なくありません。結論からお伝えすると、まずは小児科、なかでも喘息はアレルギーが関わる病気であるため、アレルギー科(小児のアレルギーを専門とする医療機関)の受診が適しています。小児喘息の診療では、「何が悪化のきっかけになっているか」を探り、アレルギー検査や呼吸の検査を組み合わせて、お子さまに合った長期の治療計画を立てていくことが大切です。アレルギーを専門とする医療機関なら、アトピー性皮膚炎・食物アレルギー・アレルギー性鼻炎など、関連する病気もまとめて相談できます。当院は宝塚市(仁川)にある小児科・アレルギー科のクリニックで、日本アレルギー学会専門医・小児科専門医の院長が、西宮市・宝塚市の広いエリアからお越しになるお子さまの喘息・アレルギー診療を行っています。「これって喘息?」という段階のご相談も歓迎しています。詳しくは当院のアレルギー科のご案内をご覧ください。

小児喘息の検査——診断のために行うこと

小児喘息の主な検査項目を紹介する図解(問診・診察、呼吸機能検査、呼気NO検査、アレルギー検査、胸部X線検査など)

小児喘息の診断は、1つの検査だけで決まるものではなく、症状の経過(問診)と検査を組み合わせて総合的に判断します。主な検査には次のようなものがあります。

・問診・診察

咳の出る時間帯、喘鳴の回数、風邪との関係、家族のアレルギー歴などをうかがい、聴診で呼吸の音を確認します。ゼーゼーしているときのご自宅での動画も参考になります。

・呼吸機能検査(スパイロメーター)

息を思い切り吐き出して、気道の狭さや肺のはたらきを調べる検査です。個人差はありますが、5〜6歳頃から練習すると上手にできるようになります。

・呼気NO(FeNO)検査

気道にアレルギー性の炎症があると吐く息の中の一酸化窒素が増える性質を利用した検査で、こちらも5〜6歳頃から測定できることが多いです。

・アレルギー検査(血液検査など)

ダニ・ホコリ・ペット・カビなど、悪化の原因となるアレルゲンを調べます。

・胸部X線検査など

ほかの病気が隠れていないかを確認するために行うことがあります。

小さなお子さまでは呼吸機能検査が難しいため、症状の経過や治療への反応をみながら診断を進めます。検査の内容は年齢や状態によって異なります。

治療の考え方——「発作を止める薬」と「発作を起こさせない薬」

小児喘息の治療薬は、役割の違う2種類に大きく分かれます。この違いを知っておくことが、治療を続けるうえでとても大切です。

・発作治療薬(リリーバー)

発作が起きたときに、狭くなった気道を広げて症状を和らげる薬です。短時間作用性の気管支拡張薬(内服吸入薬など)が代表です。あくまで「その場の症状を抑える薬」で、気道の炎症を治す薬ではありません。

・長期管理薬(コントローラー)

気道のアレルギー性の炎症をしずめて、発作そのものを起こりにくくする薬です。吸入ステロイド薬やロイコトリエン受容体拮抗薬などがあり、症状がないときにも毎日続けることで効果を発揮します。

「ステロイド」と聞くと不安に感じる保護者の方もいらっしゃいますが、吸入ステロイド薬はごく少量を霧や粉にして気道に直接届ける薬で、飲み薬のステロイドに比べて全身への影響が大幅に少なくなるように設計されています(吸入後のうがいなど、正しい使い方は受診時にご説明します)。当院では 小児アレルギーエデュケーター(PAE) の資格を持つ専門看護師が丁寧な指導を行っています。

治療の目標は、「発作がない状態を保ち、発作治療薬を使わずにすみ、スポーツも含めて毎日の生活を普通に送れるようになること」です。症状がなくなったからと自己判断で長期管理薬をやめると、残っていた炎症がぶり返すことがあります。効果や経過には個人差がありますので、薬の減らし方・やめどきは必ず医師と相談しながら、定期的な通院で調整していきましょう。

発作が起きたとき——すぐ受診すべき危険なサイン

小児喘息で注意すべき危険なサインと受診の目安を示す図解(すぐに救急要請すべき症状、当日中に受診が必要な症状など)

喘息発作の強さはさまざまですが、次のような「強い発作のサイン」がみられるときは、夜間や休日でもためらわずに医療機関を受診してください。特に、強い呼吸困難や意識がはっきりしない様子があるときは、救急車(119番)を要請してください。

・苦しくて話せない・歩けない

・横になれない(横になると苦しがる)、眠れない

・胸の骨の上・鎖骨の上・肋骨と肋骨の間が、息を吸うたびにペコペコとくぼむ(陥没呼吸)

・唇や爪の色が白っぽい、皮膚や粘膜が青紫色になる(チアノーゼ)

・ボーッとしている、呼びかけへの反応が鈍い

軽い喘鳴や咳でも、発作時の薬を使って改善しない場合や症状を繰り返す場合は、日を置かずにかかりつけ医を受診しましょう。「どんなときに受診するか」をあらかじめ主治医と決めておくと安心です。

日常生活での管理——発作を起こしにくい環境づくり

小児喘息は、薬による治療とあわせて、毎日の環境づくりで発作の引き金を減らすことが大切です。ご家庭でできる主な対策をご紹介します。

・ダニ・ホコリ対策

ダニやホコリは喘息症状の代表的な原因です。掃除機をこまめに丁寧にかけることが基本で、寝具の手入れや寝室の掃除は特に効果的です。

・たばこ・煙を避ける

たばこや線香などの煙は気道への強い刺激になります。ご家庭全体での受動喫煙対策をおすすめします。

・風邪などの感染対策

ウイルス感染は発作の大きなきっかけです。手洗いや予防接種など、できる範囲の対策を心がけましょう。

・症状の記録

ぜん息日記やピークフローメーター(息を吐く力を測る器具)で状態を記録すると、治療の調整に役立ちます。

・運動について

状態が安定していれば、運動を一律に制限する必要はありません。運動時の注意点は主治医にご確認ください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 子供の喘息は何科に行けばいいですか?小児科とアレルギー科で迷っています

まずはかかりつけの小児科にご相談ください。喘息はアレルギーの関与が大きい病気のため、アレルギーを専門とする小児科・アレルギー科であれば、検査から長期の治療計画、関連するアレルギーの病気のご相談までまとめて対応できます。

Q2. 小児喘息は大人になったら治りますか?

成長とともに症状が落ち着いていくお子さまは少なくありませんが、経過には個人差があり、思春期以降も続く場合や再発する場合もあります。症状がある時期にきちんと炎症を抑える治療を続けることが大切です。

Q3. 症状がないときも薬を続ける必要がありますか?

長期管理薬は「発作を起こりにくくするために、症状がないときも続ける薬」です。自己判断で中断すると気道の炎症がぶり返すことがあるため、減量や中止のタイミングは必ず主治医と相談して決めましょう。

Q4. ゼーゼーいわず、咳だけが続いています。喘息の可能性はありますか?

喘鳴がはっきりしなくても、夜間・早朝の咳が長引く場合や運動後に咳き込む場合には、喘息やその関連の病態が隠れていることがあります。咳が2〜3週間以上続くときは、自己判断せず受診してください。

Q5. 喘息があっても運動や体育に参加できますか?

治療で状態が安定していれば、多くの場合、運動を控える必要はありません。運動で咳き込みやすい場合は治療の調整で改善できることがありますので、諦めず主治医にご相談ください。

まとめ

小児喘息は、夜間・早朝の咳や「ゼーゼー・ヒューヒュー」という喘鳴を繰り返すことが特徴の病気で、風邪のたびに喘鳴を繰り返す場合は受診のサインです。受診先は小児科・アレルギー科が適しており、「発作を止める薬」と「発作を起こりにくくする薬」を組み合わせて治療していきます。発作時の危険なサイン(陥没呼吸・話せない・唇の色が悪いなど)があるときは、ためらわず救急受診を。経過には個人差がありますので、気になる症状が続く場合は医療機関にご相談ください。

受診のご案内

星空こども・アレルギークリニックは、宝塚市仁川の小児科・アレルギー科クリニックです。西宮市・宝塚市エリアで「子どもの咳が長引く」「風邪のたびにゼーゼーする」といったご心配がありましたら、アレルギー科のご案内をご覧のうえ、お気軽にご相談ください。

監修・医師紹介

院長 塚本 容子(つかもと ようこ)

日本小児科学会認定 小児科専門医/日本アレルギー学会専門医/エピペン処方登録医/ネフィー処方登録医/免疫療法薬登録医(舌下免疫療法)/コンサータ・ビバンセ処方登録医(ADHD治療薬)/大阪府発達障がい精神科医師養成研修修了認定

1999年兵庫医科大学卒業。神戸大学医学部附属病院小児科、兵庫県立こども病院、神奈川県立こども医療センター、国立成育医療研究センターアレルギー科など、小児医療の中核施設で研鑽を積む。専門は小児アレルギー(アトピー性皮膚炎・食物アレルギー・気管支喘息)。大阪精神医療センター児童思春期精神科で発達外来を担当(現任・木曜午前)。所属学会:日本小児科学会・日本アレルギー学会・日本小児精神神経学会・日本小児心身医学会

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