子どものアレルギー性鼻炎は何科を受診する?小児科・アレルギー科と耳鼻科の使い分けを解説|星空こども・アレルギークリニック|西宮市 宝塚市 仁川の小児科

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子どものアレルギー性鼻炎は何科を受診する?小児科・アレルギー科と耳鼻科の使い分けを解説|星空こども・アレルギークリニック|西宮市 宝塚市 仁川の小児科

子どものアレルギー性鼻炎は何科を受診する?小児科・アレルギー科と耳鼻科の使い分けを解説

「子どもの鼻水やくしゃみが長引くとき、耳鼻科と小児科のどちらに連れて行けばいいの?」と迷われる保護者の方はとても多くいらっしゃいます。結論からお伝えすると、アレルギー性鼻炎は耳鼻咽喉科・小児科・アレルギー科のいずれでも診療が可能で、お子さまの症状や合併しているアレルギーの有無によって、向いている診療科が変わります。この記事では、宝塚市の小児科・アレルギー科である当院が、受診先の選び方から、通年性と季節性の違い、症状・検査・治療、受診の目安までをわかりやすく解説します。

アレルギー性鼻炎とは?「通年性」と「季節性」の2タイプがあります

子どものアレルギー性鼻炎における耳鼻科・小児科・アレルギー科の受診先の選び方と、症状・検査・治療の解説画像

アレルギー性鼻炎とは、ダニや花粉などのアレルゲン(アレルギーの原因物質)に対して体の免疫が過剰に反応し、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状を繰り返す病気です。原因となるアレルゲンによって、大きく「通年性」と「季節性」の2つのタイプに分けられます。

鼻アレルギー診療ガイドライン2020年版に掲載された2019年の全国調査では、アレルギー性鼻炎全体の有病率は49.2%、スギ花粉症は38.8%と報告されています。特にお子さまでの増加が目立ち、5〜9歳のスギ花粉症の有病率は2008年の13.7%から2019年には30.1%へと、約10年で2倍以上に増えています。

通年性アレルギー性鼻炎

ダニ(ヤケヒョウヒダニ・コナヒョウヒダニ)やハウスダスト、ペットのフケなどが原因で、季節を問わず一年中症状が出るタイプです。ダニは寝具やカーペットなどに多く、朝起きたときにくしゃみや鼻水が強く出る「モーニングアタック」がみられることもあります。

季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)

スギやヒノキ、ハンノキ、イネ科(カモガヤなど)、ブタクサ・ヨモギといった花粉が原因で、花粉が飛ぶ季節にだけ症状が出るタイプです。関西ではスギ花粉はおおむね2〜4月、ヒノキ花粉は3〜5月に多く飛散しますが、飛散時期や量は地域・年によって変動します。阪神地域ではハンノキ花粉アレルギーも多く季節は2~5月です。鼻の症状に加えて、目のかゆみや充血(アレルギー性結膜炎)を伴いやすいのも特徴です。

なお、通年性と季節性の両方をあわせもつお子さまも少なくありません。「一年中鼻がぐずぐずしているうえに、春はさらにひどくなる」という場合は、ダニと花粉の両方が関わっている可能性があります。

子どものアレルギー性鼻炎は何科?結論:耳鼻科でも小児科・アレルギー科でも診られます

アレルギー性鼻炎の診療は、耳鼻咽喉科・小児科・アレルギー科のいずれでも受けられます。「どこに行っても間違い」ということはありませんので、まずは安心してください。そのうえで、お子さまの状況に応じた使い分けの目安をご紹介します。

耳鼻咽喉科が向いているケース

耳鼻咽喉科は、鼻・耳・のどの局所を専門的に診る診療科です。次のような場合に向いています。

副鼻腔炎(蓄膿症)や中耳炎を併発している疑いがある

・鼻血を繰り返すなど、鼻の中の状態をくわしく調べたい

・重症の鼻づまりに対する手術やレーザー治療を検討したい

小児科・アレルギー科が向いているケース

小児科・アレルギー科は、お子さまの体全体とアレルギー体質を総合的に診る診療科です。次のような場合に向いています。

・気管支喘息・アトピー性皮膚炎・食物アレルギー、アレルギー性結膜炎、じんま疹など、鼻炎以外のアレルギーも合併している(またはその疑いがある)

・アレルギーの原因を検査でしっかり調べたい

・年齢や体格に合わせた薬の種類・量の調整をしてほしい

・舌下免疫療法などの体質に働きかける治療を、かかりつけ医のもとで続けたい

・予防接種や健診と併せて、成長全体を1か所で見守ってほしい

・アレルギーの治療だけでなく、鼻水の吸引や鼻の中の観察も一箇所で済ませたい
※一般的な小児科では難しい場合が多いですが、当院では専用の器具を用いた「鼻の中の直接観察」や、小さなお子さまの「鼻汁吸引処置」といった耳鼻咽喉科領域の処置も可能です。

小児期のアレルギーは、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーから始まり、成長とともに気管支喘息やアレルギー性鼻炎へと症状が移り変わっていく「アレルギーマーチ」と呼ばれる経過をたどることがあります。アレルギー性鼻炎のあるお子さまは、ほかのアレルギー疾患を合併していることも多いため、鼻だけでなく皮膚や呼吸の症状もまとめて相談できるのが小児科・アレルギー科の強みです。食物アレルギーが気になる方は、
関連記事食物アレルギー(赤ちゃん、子ども)の特徴や検査についても合わせてご覧ください。

迷ったら、まずは通いやすい「かかりつけ」へ

「鼻の症状だけ」なら耳鼻咽喉科、「アレルギー体質全体が心配」「喘息や湿疹もある」なら小児科・アレルギー科、というのがひとつの目安です。迷う場合は、まず通いやすいかかりつけ医に相談し、必要に応じて紹介してもらう流れで問題ありません。当院でも、鼻の処置や手術が必要と考えられる場合には耳鼻咽喉科と連携して診療を進めています。

子どものアレルギー性鼻炎の症状と、風邪との見分け方

アレルギー性鼻炎の3大症状は、繰り返すくしゃみ・水のようにサラサラした鼻水・鼻づまりです。加えてお子さまの場合、言葉で「鼻がつらい」と伝えられないことも多く、次のようなしぐさがサインになることがあります。

鼻を手のひらでこすり上げるしぐさをよくする

・目の下にくまがある

・鼻がつまって口呼吸になっている、いびきをかく

・目や鼻をしきりにこする、まばたきが多い

・鼻すすりや咳払いが癖のように続く

・夜ぐっすり眠れず、日中ぼんやりしたり集中が続かなかったりする

子どものアレルギー性鼻炎の主な症状・サインと風邪との見分け方をまとめた解説画像

風邪の鼻水は数日〜1週間程度でおさまり、発熱やのどの痛みを伴うことが多いのに対し、アレルギー性鼻炎は熱がないのに透明でサラサラした鼻水やくしゃみが2週間以上続く、毎年同じ季節に繰り返す、目のかゆみを伴う、といった特徴があります。ただし実際には見分けが難しいことも多いため、長引く場合は自己判断せずご相談ください。

アレルギー性鼻炎は、鼻づまりによる睡眠の質の低下や日中の集中力の低下を通じて、学習や機嫌にまで影響することがあります。「鼻炎くらい」と我慢させず、適切な治療で症状をコントロールしてあげることが、お子さまの毎日の生活の質を守ることにつながります。

アレルギー性鼻炎の検査:原因を知ることが対策の第一歩

アレルギー性鼻炎の診断では、まず問診で「いつ・どんな場面で・どんな症状が出るか」をくわしくうかがいます。そのうえで、原因となるアレルゲンを調べるために、次のような検査を行います。

血液検査(特異的IgE抗体検査)

ダニ・スギ・ヒノキ・イヌ・ネコなど、疑わしいアレルゲンに対する抗体の値を調べます。一度に39項目を調べられるセット検査(VIEW39)もあります。

・プリックテスト(皮膚テスト)

皮膚に少量のアレルゲンをのせて反応を見る検査で、痛みが少なく、その場で結果がわかります。当院では生後6か月未満の赤ちゃんにも対応しています。

原因アレルゲンがわかると、「ダニ対策を重点的にすべきか」「花粉の時期だけ薬を使えばよいか」「舌下免疫療法の対象になるか」など、対策と治療の方針を具体的に立てられるようになります。当院で実施できる検査の詳細は「当院でできる検査」のページをご覧ください。

アレルギー性鼻炎の治療:4つの柱を組み合わせます

子どものアレルギー性鼻炎の治療法であるアレルゲン回避、薬物療法、舌下免疫療法、手術療法の4つのポイントをまとめた画像

鼻アレルギー診療ガイドラインでは、アレルギー性鼻炎の治療として「アレルゲンの除去・回避」「薬物療法」「アレルゲン免疫療法」「手術療法」の4つが挙げられています。お子さまの年齢・症状の強さ・原因アレルゲンに応じて、これらを組み合わせて治療を進めます。

1. アレルゲンの除去・回避(セルフケア)

原因物質にできるだけ触れないようにする、すべての基本となる対策です。

ダニ対策

寝具にこまめに掃除機をかける、シーツを定期的に洗濯する、室内の掃除と換気を心がける。

・花粉対策

飛散の多い日はマスクやメガネを使う、帰宅時に衣服の花粉を払う、飛散時期は洗濯物の外干しを控える、花粉情報をチェックする。

2. 薬物療法

くしゃみ・鼻水には抗ヒスタミン薬(内服)、鼻づまりを含む鼻の症状全体には鼻噴霧用ステロイド薬などを、症状のタイプと強さに応じて使い分けます。抗ヒスタミン薬には眠気の出にくいタイプもあり、お子さまの年齢・体格に合わせて種類と量を調整します。花粉症では、飛散開始前から薬を始めておく「初期療法」によって、シーズン中の症状を軽くできることが期待されます。毎年つらい思いをしているお子さまは「毎年アレルギーでお悩みの方へ」もご覧ください。

3. アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)

原因となるアレルゲンを少量ずつ体に取り込み、体を慣らしていく治療法で、症状をおさえるだけでなく長期的な体質の改善が期待できるとされています。現在はスギ花粉とダニに対して、舌の下に薬を置く「舌下免疫療法」が行えます。自宅で1日1回続けられる治療ですが、3年以上の継続が推奨されており、効果には個人差があります。

当院の院長は免疫療法薬の登録医であり、舌下免疫療法(スギ・ダニ)を実施しています。治療の流れや対象年齢などの詳細は、花粉症・舌下免疫療法のご案内ページをご覧ください。

4. 手術療法

薬物療法などで改善しない重症の鼻づまりに対しては、レーザー治療などの手術療法が検討されることがあります。手術療法は耳鼻咽喉科の領域となるため、必要と判断した場合は耳鼻咽喉科へご紹介します。

受診の目安:こんなときはご相談ください

次のような様子がみられたら、一度医療機関の受診をおすすめします。

・熱がないのに、鼻水・くしゃみが2週間以上続いている

・毎年同じ季節になると、鼻や目の症状を繰り返している

・鼻づまりで口呼吸になっている、いびきをかく、夜よく眠れていない

・鼻の症状のせいで、日中の機嫌や集中力に影響が出ている

・市販薬を使っても症状が十分に改善しない

・気管支喘息・アトピー性皮膚炎・食物アレルギーなど、ほかのアレルギーもある

・鼻水が黄色くドロッとしてきた、頬や目の奥の痛みを訴える(副鼻腔炎の可能性)

気になる症状があれば、早めにご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Q1. アレルギー検査は何歳から受けられますか?

血液検査は乳幼児でも受けられます。当院のプリックテスト(皮膚テスト)は生後6か月未満の赤ちゃんにも対応していますので、低年齢のお子さまでもまずはご相談ください。

Q2. 耳鼻科と小児科の両方にかかってもいいのでしょうか?

問題ありません。「アレルギー体質の管理は小児科・アレルギー科、鼻の処置や中耳炎は耳鼻咽喉科」と役割を分担するご家庭も多くあります。お薬が重複しないよう、お薬手帳でそれぞれの医師に受診状況をお伝えください。

Q3. 舌下免疫療法は何歳からできますか?

当院では5歳のお子さまから受け入れています。開始にあたっては、お薬を舌の下に1分間保持できることなどを診察で確認します。薬の供給状況などによりご案内が変わる場合がありますので、詳しくは花粉症のページをご確認のうえ、お気軽にお問い合わせください。

Q4. 子どものアレルギー性鼻炎は自然に治りますか?

成長とともに軽くなるお子さまもいますが、経過には個人差があり、症状が続く場合もあります。放置すると睡眠や集中力への影響が続いてしまうため、症状がある間は適切な治療でコントロールすることをおすすめします。

Q5. 薬を長く飲み続けても大丈夫ですか?

医師の指示のもとで使う分には、長期使用を前提に安全性が確認されている薬が中心です。お子さまの年齢や症状によって適切な薬は異なるため、自己判断で量を変えたり中断したりせず、気になることは診察時にご相談ください。

まとめ

子どものアレルギー性鼻炎は、耳鼻咽喉科・小児科・アレルギー科のいずれでも診療できます。鼻の処置や手術が必要なら耳鼻咽喉科、喘息やアトピー性皮膚炎を含めたアレルギー体質全体の管理なら小児科・アレルギー科が向いています。熱がないのに鼻水やくしゃみが2週間以上続くときや、毎年同じ季節に症状を繰り返すときは、早めに医療機関へご相談ください。

受診のご案内

星空こども・アレルギークリニックは、宝塚市にあるアレルギー科・小児科のクリニックです。日本アレルギー学会専門医・小児科専門医の院長が、アレルギー性鼻炎をはじめ、気管支喘息・アトピー性皮膚炎・食物アレルギーなど、お子さまのアレルギーを総合的に診療しています。アレルギー検査や舌下免疫療法をご希望の方も、まずはお気軽にご相談ください。アレルギー科の診療内容はこちらからご覧いただけます。

監修・医師紹介

星空こども・アレルギークリニック 院長 
塚本 容子(つかもと ようこ)

日本小児科学会認定 小児科専門医/日本アレルギー学会専門医/エピペン処方登録医/免疫療法薬登録医(舌下免疫療法)/コンサータ・ビバンセ処方登録医(ADHD治療薬)/大阪府発達障がい精神科医師養成研修修了認定

1999年兵庫医科大学卒。神戸大学医学部附属病院小児科・兵庫県立こども病院・神奈川県立こども医療センター・国立成育医療研究センターアレルギー科など、小児医療の中核施設で研鑽を積む。専門は小児アレルギー(アトピー性皮膚炎・食物アレルギー・気管支喘息)。大阪精神医療センター児童思春期精神科で発達外来を担当(現任・木曜午前)。所属学会:日本小児科学会・日本アレルギー学会・日本小児精神神経学会・日本小児心身医学会

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参考文献