子供のアレルギー検査にはどんな種類がある?血液検査・皮膚テスト・負荷試験の違いと選び方|星空こども・アレルギークリニック|西宮市 宝塚市 仁川の小児科

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子供のアレルギー検査にはどんな種類がある?血液検査・皮膚テスト・負荷試験の違いと選び方|星空こども・アレルギークリニック|西宮市 宝塚市 仁川の小児科

子供のアレルギー検査にはどんな種類がある?血液検査・皮膚テスト・負荷試験の違いと選び方

お子さまの湿疹が続く、食べたあとにじんましんが出た、季節になると鼻水が止まらない。そんなとき「アレルギー検査を受けたほうがいいのだろうか」と考える保護者の方は多いと思います。ひとくちにアレルギー検査といっても、種類はひとつではありません。血液で調べるもの、皮膚で調べるもの、実際に食べて確かめるもの、呼吸の状態を測るものがあり、それぞれ得意なことが違います。

このページでは、子どものアレルギー検査にどんな種類があり、どう使い分けるのかを整理します。検査の数値をどう読めばよいかについてもお伝えします。気になるときはご相談ください。

星空こども・アレルギークリニックの診察室で、小児科・アレルギー専門医の塚本院長がお子さまと保護者にアレルギー検査の種類や違いをわかりやすく説明している様子

子どものアレルギー検査は大きく4種類

検査は、調べたいものによって大きく4つに分かれます。

  • 血液で調べる検査:アレルゲンに対するIgE抗体の量を測ります
  • 皮膚で調べる検査:皮膚に少量のアレルゲンをのせて反応を見ます
  • 実際に食べて調べる検査:医師の管理のもとで食べ、症状の有無を確かめます
  • 呼吸の状態を調べる検査:ぜん息の診断と経過の管理に使います

順に見ていきます。

 

血液で調べる検査

特異的IgE抗体検査

もっとも広く行われている検査です。腕から少量の血液を採り、特定のアレルゲンに対するIgE抗体の量を測ります。当院では生後6か月頃から実施しています。

大きな特徴は、調べる項目を医師が選べることです。症状の内容や、いつ・何を食べたときに起きたかという経過から、必要な項目を絞って測定します。

 

セット検査(View39など)

あらかじめ決められた項目をまとめて測る検査もあります。当院で扱っているView39は、吸入系19項目と食物系20項目の合わせて39項目を、一度の採血で測定します。ただし当院では、6歳以上の患者さんに限ってお受けしています。年齢が低いお子さまほど、食物の項目で偽陽性(実際には症状が出ないのに検査では陽性と出ること)が出やすいためです。

指先の1滴で41項目を測るドロップスクリーン検査についても、食物アレルゲンでの偽陽性が目立つことから、当院では基本的に使用していません。

 

アレルゲンコンポーネント検査

同じ食材でも、症状を起こしやすいたんぱく質と、そうでないたんぱく質があります。この検査ではその内訳を調べ、重い症状が出るリスクを考える手がかりにします。

星空こども・アレルギークリニックの処置室で、優しく声をかける保護者や看護師に見守られながら、お子さまが安心して血液検査(採血)を受けている様子

皮膚で調べる検査

プリックテスト

皮膚に少量のアレルゲンをのせ、専用の細い針で軽く刺して反応を見る検査です。当院では新生児から実施できます。針を刺すといっても、ごく浅く、痛みは少ない検査です。血液検査がむずかしい月齢のお子さまでも受けやすく、その場で結果がわかるという利点もあります。

 

prick to prick test

血液検査のメニューにない食材でも、実物の食品を使って反応を確認できる方法です。手作りのおやつや、あまり一般的でない食材が気になるときにも対応できます。

 

パッチテスト

すぐには出ず、時間が経ってから現れるタイプの反応(接触皮膚炎など)の原因を調べる検査です。金属や化粧品、外用薬などが原因として疑われるときに行います。

 

実際に食べて調べる検査(食物経口負荷試験)

血液検査や皮膚テストでわかるのは「体がその物質に反応する準備をしているか」であって、「実際に食べたときに症状が出るか」ではありません。ここを確かめるのが食物経口負荷試験です。医師の管理のもとで、少しずつ実際に食べていただき、症状が出るかどうか、そして安全に食べられる量はどれくらいかを確認します。食物アレルギーの確定診断にあたる検査であり、除去を解除していくときにも欠かせません。

当院では院内で実施しており、実施枠は月・火・水・金の9時からまたは14時30分からです。相談のための診察を受けていただいたうえで、別日程を決めて受付で本予約をお取りいただく流れになっています。なお、新生児・乳児の消化管アレルギー(食べたあとしばらくしてから嘔吐や下痢が出るタイプ)の負荷試験については、症状が比較的軽い軽症例に限って院内で実施しています。

 

星空こども・アレルギークリニックの処置室で、看護師が保護者とお子さまに寄り添いながら、少量の食物を使った食物経口負荷試験(アレルギー検査)を優しく進めている様子

呼吸の状態を調べる検査

咳が長引く、ゼーゼーを繰り返すといった症状があるときは、ぜん息の可能性を考えます。

  • 呼吸機能検査(スパイロメーター):息を吸ったり吐いたりして、空気の通り道の状態を測ります
  • 呼気NO検査:吐いた息に含まれる一酸化窒素の量を測り、気道の炎症の程度を見ます

どちらも痛みのない検査です。診断だけでなく、治療がうまくいっているかを確かめるためにも使います。

 

検査結果の読み方で、いちばん大切なこと

検査の数値でわかるのは感作(かんさ)です。体がその物質に反応する準備をしている状態、という意味です。一方、実際に症状が出ることを発症といいます。感作と発症は別のものです。数値が高くても症状がまったく出ない方もいれば、数値がそれほど高くなくても強い症状が出る方もいます。ですから「数値が高い=食べてはいけない」ではありません。当院は必要最小限の除去を基本方針としており、数値だけで除去を決めることはしません。症状の経過をていねいにうかがい、必要に応じて負荷試験で確かめながら、食べられる範囲を広げていくことを大切にしています。

自己判断で食材を除去し始めると、栄養の偏りやご家族の負担につながるほか、後から「本当は食べられた」とわかることもあります。まずはご相談ください。

 

受診の目安

次のようなときは、一度ご相談いただくとよいでしょう。

  • 特定の食べ物を食べたあとに、じんましん・嘔吐・咳・ぐったりするなどの症状が出た
  • 湿疹がなかなかよくならない、繰り返す
  • くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみが季節ごとに、または一年を通して続く
  • 咳やゼーゼーが繰り返し起こる、夜や明け方に咳き込む
  • 保育園や学校に提出する書類のために、診断や指示が必要になった

食べたあとに全身のじんましん、繰り返す嘔吐、顔色が悪い、呼吸が苦しそうといった症状が急に出た場合は、その場で医療機関を受診してください。

 

よくある質問(FAQ)

Q.何歳から検査を受けられますか。

血液検査(特異的IgE検査)は生後6か月頃から、プリックテストは新生児から実施できます。年齢だけでなく症状の内容によっても選ぶ検査が変わりますので、まずはご相談ください。年齢別の考え方は食物アレルギーの特徴や検査についてにもまとめています。

 

Q.検査は痛いですか。

血液検査は腕から少量の採血をします。プリックテストはごく浅く皮膚を刺す方法で、痛みは少ない検査です。呼吸機能検査や呼気NO検査には痛みがありません。お子さまの様子を見ながら、負担の少ない方法を選びます。

 

Q.とりあえず全部の項目を調べてもらえますか。

項目を増やせば安心というわけではありません。症状と関係のない項目まで陽性と出ると、判断がかえってむずかしくなります。症状から必要な項目を絞って調べる方法をおすすめしています。

 

Q.保険は使えますか。

アレルギーの診察・検査・治療は原則として保険診療で行っています。お住まいの自治体によっては、小児の医療費助成の対象になる場合が多くあります。

 

Q.他院で受けた検査結果があります。持っていったほうがよいですか。

ぜひお持ちください。結果を無駄にせず、症状の経過と合わせて読み解きます。受け直しが必要になるとは限りません。

 

まとめ

子どものアレルギー検査には、血液・皮膚・実際に食べて確かめるもの・呼吸の状態を測るものがあり、それぞれ得意なことが違います。どれかひとつで全部がわかるわけではありません。そして、検査の数値でわかるのは感作であって、発症ではありません。数値だけを見て除去を決めるのではなく、症状の経過と合わせて読み解くことが大切です。症状のあらわれ方には個人差があります。気になる症状が続くときは自己判断せず、医療機関にご相談ください。

 

受診のご案内

星空こども・アレルギークリニックは、阪急今津線 仁川駅の東口改札を出て左手すぐ、徒歩約30秒の場所にあります。宝塚市仁川エリアのほか、西宮市や甲東園・西宮北口方面からも通っていただいています。小児アレルギーを専門とする医師が、お子さまの年齢と症状に合わせて必要な検査を選びます。アレルギー科のページに診療内容をまとめていますので、あわせてご覧ください。ご予約はWeb予約から24時間お取りいただけます。はじめて受診される方は初めての方へもご確認ください。

 

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監修・医師紹介

院長 塚本 容子(つかもと ようこ)(日本小児科学会認定 小児科専門医/日本アレルギー学会専門医/エピペン処方登録医/免疫療法薬登録医(舌下免疫療法)/コンサータ・ビバンセ処方登録医(ADHD治療薬)/大阪府発達障がい精神科医師養成研修修了認定)

1999年兵庫医科大学卒。神戸大学医学部附属病院小児科、兵庫県立こども病院、神奈川県立こども医療センター、国立成育医療研究センターアレルギー科など、小児医療の中核施設で研鑽を積み、小児アレルギー(アトピー性皮膚炎・食物アレルギー・気管支喘息)を専門としています。大阪精神医療センター児童思春期精神科で発達外来を担当しており(現任・木曜午前)、乳幼児から小学生の発達相談にも対応しています。所属学会は、日本小児科学会・日本アレルギー学会・日本小児精神神経学会・日本小児心身医学会です。気になる症状は自己判断せず、お気軽にご相談ください。

経歴・保有資格の詳細はこちら → https://hoshizora-kodomo.com/doctor/

 

参考文献