アレルギー科|子どものアレルギー、何科を受診すればいい?
- 2026年8月21日
- クリニックだより

お子さまの肌のかゆみ・くり返す咳・食後のじんましんなど、「これはアレルギー?何科に行けばいいの?」と迷ったら、アレルギー科(または小児科)の受診が近道です。当院は小児科専門医・アレルギー学会専門医の院長が、赤ちゃんからご高齢の方までのアレルギー症状を専門的に診療するアレルギー科・小児科のクリニックです。宝塚市・西宮市エリアで「症状の原因を調べたい」「検査から治療まで一貫して相談したい」という保護者の方は、お気軽にご相談ください。
子どものアレルギーは「何科」に行けばいい?
お子さまのアレルギーが疑われるとき、受診先の候補となるのは主に次の診療科です。
アレルギー科:
アレルギー疾患全般(皮膚・呼吸器・鼻・食物など)を横断して診る診療科
小児科:
子どもの病気全般の窓口。アレルギーの初期相談も可能
皮膚科:
湿疹・じんましんなど皮膚症状が中心の場合
耳鼻咽喉科:
鼻水・鼻づまりなど鼻症状が中心の場合
皮膚だけ・鼻だけと症状がはっきりしている場合は皮膚科や耳鼻咽喉科でも対応できますが、子どものアレルギーは「肌も荒れているし、咳も出るし、特定の食べ物で口の周りが赤くなる」というように複数の症状が重なりやすいのが特徴です。また、湿疹・食物アレルギー・ぜん息・アレルギー性鼻炎は年齢とともに形を変えて次々と現れることがあり(アレルギーマーチと呼ばれます)、一つの症状だけを個別に診るのではなく、全体を通して診ていくことが大切だと考えられています。
そのため、「原因が食べ物かどうか調べたい」「症状が複数ある」「検査から治療・生活指導まで一貫して相談したい」という場合は、子どものアレルギーに対応するアレルギー科・小児科が受診先の目安になります。当院はアレルギー科と小児科を掲げており、小児科専門医かつアレルギー学会専門医の院長が、症状の全体像をふまえて診療いたします。「アレルギーかどうか分からない」という段階でのご相談も歓迎です。
迷ったときの受診先の目安
食べ物のあとにじんましん・嘔吐などが出た
→ アレルギー科(食物アレルギーの検査・診断)
湿疹をくり返す、かゆみで眠れない
→アレルギー科・小児科(アトピー性皮膚炎の評価)
咳やゼーゼーをくり返す
→ アレルギー科・小児科(ぜん息の評価)
鼻水・くしゃみ・目のかゆみが長く続く
→ アレルギー科(アレルギー性鼻炎・花粉症)
発疹に加えて呼吸が苦しそう・ぐったりしている
→ 迷わず救急受診(アナフィラキシーの可能性)
こんな症状の方へ(当院で対応する症状一覧)
次のような症状がみられたら、アレルギーが関係している可能性があります。当てはまるものがあればご相談ください。
皮膚の症状
・湿疹が長い間(目安として乳児では2か月以上)よくなったり悪くなったりをくり返す
・肌がカサカサして、かゆみで夜眠れない・かきむしってしまう
・突然、蚊に刺されたようなふくらみ(じんましん)が出て広がる
・赤ちゃんの顔や体の湿疹がなかなか治らない
呼吸の症状
・咳が長引く、夜間や明け方に咳き込む
・呼吸のときにゼーゼー・ヒューヒューという音がする
・走ったあとや冷たい空気で咳き込みやすい
・かぜのたびに気管支炎とよく言われる
鼻・目の症状
・透明な鼻水・くしゃみ・鼻づまりが長く続く
・毎年決まった季節に鼻や目の症状が出る
・目のかゆみ・充血をくり返す
食べ物に関係する症状
・特定の食べ物のあとに、じんましん・口の周りの赤み・嘔吐・下痢が出る
・離乳食を進めるなかで、卵・乳・小麦などで症状が出た(または心配で進められない)
・果物や野菜を食べると口の中がイガイガ・かゆくなる
・一度アレルギー症状が出て、次にどう食べさせてよいか分からない
診療内容(対象となる主な疾患)

食物アレルギー
特定の食べ物で、じんましん・嘔吐・咳などの症状が出る病気です。血液検査だけで診断を確定するのではなく、症状の経過と検査結果をあわせて評価し、必要に応じて食物経口負荷試験で「実際に食べられるか・どこまで食べられるか」を確認しながら、必要最小限の除去にとどめる診療を行います。検査の詳しい内容は食物アレルギーの特徴や検査についてをご覧ください。
アトピー性皮膚炎
かゆみのある湿疹が、よくなったり悪くなったりをくり返す病気です。スキンケア・外用薬による標準治療を基本に、かゆみのない肌を保つことを目指します。詳しくはアトピー性皮膚炎のページをご覧ください。
気管支ぜん息
空気の通り道(気管支)に慢性的な炎症が起こり、咳やゼーゼー(喘鳴)をくり返す病気です。発作のときだけでなく、発作を起こさないための長期管理が大切です。長引く咳でお悩みの方は長引く咳の原因もあわせてご覧ください。
アレルギー性鼻炎・花粉症・アレルギー性結膜炎
ダニ・ハウスダストによる通年性のもの、スギ・ヒノキなどの花粉症による季節性のものがあります。お薬による治療のほか、条件を満たす場合は舌下免疫療法もご案内しています。
そのほか対応する疾患
ミルクや食物で嘔吐・血便などが出る、乳児期に多いタイプのアレルギー
果物・野菜で口の中がかゆくなるタイプ
・じんましん:
急に出る発疹・かゆみ
・アナフィラキシー:
複数の臓器に症状が急速に現れる強いアレルギー反応。エピペン®の処方・使い方の指導にも対応します(院長はエピペン処方登録医です)
検査について
「何のアレルギーか」「どのくらい反応するのか」を確かめるため、症状に応じて次の検査を行います。
・特異的IgE抗体検査(血液検査):
食物・ダニ・花粉など、原因として疑わしいアレルゲンへの反応を調べます
・プリックテスト(皮膚テスト):
皮膚に少量のアレルゲンをのせて反応をみる検査で、乳児にも実施しやすい方法です
・パッチテスト:
接触によるかぶれ(接触皮膚炎)の原因を調べます
・食物経口負荷試験:
実際にアレルゲンとなる食品を少量から食べて症状の有無を確認する検査で、食物アレルギー診断の要となります
検査は「陽性=食べられない」ではありません。数値だけで除去を決めず、実際の症状とあわせて総合的に判断することが、食べられる範囲を不必要に狭めないために大切です。当院で実施できる検査の一覧は当院でできる検査をご覧ください。

治療について(当院のアレルギー診療の特徴)
治療はガイドラインに沿った標準治療を基本とし、お子さまの年齢・生活・ご家族のご事情に合わせて進めます。
・スキンケア・外用薬・内服薬による治療:アトピー性皮膚炎・じんましん・鼻炎などに対する基本の治療です
・吸入療法:気管支ぜん息の長期管理・発作予防を行います
・舌下免疫療法:スギ花粉症・ダニによるアレルギー性鼻炎に対して、アレルゲンを少量ずつ体に慣らしていく治療です。当院の院長は免疫療法薬の処方登録医で、適応となる年齢・条件を診察のうえでご案内します
・生物学的製剤:標準治療で十分な効果が得られない場合の選択肢として対応しています。適応は診察のうえで判断します
・食物経口負荷試験にもとづく食事指導:「必要最小限の除去」を原則に、安全に食べられる範囲を一緒に確認していきます
効果の感じ方には個人差があります。治療の内容・期間は診察のうえで一人ひとりに合わせてご提案しますので、ご不安な点は遠慮なくお尋ねください。
費用の目安
アレルギーの診察・検査・治療は、原則として健康保険の適用となります。お子さまの場合は、お住まいの自治体の子ども医療費助成制度の対象となることが一般的です(自己負担額は自治体・年齢により異なります)。検査の項目数などにより費用は変わりますので、詳しくは受診時にお気軽にお尋ねください。
初診の流れ
①ご予約:
24時間WEB予約をご利用いただけます(お電話でもご相談いただけます)
②問診:
症状がいつから・どんなときに出るか、食べたもの・環境などを詳しくうかがいます。症状が出たときの写真や、食べたもののメモ・製品パッケージがあると診断の助けになります
③診察・検査のご提案:
症状に応じて必要な検査をご説明し、ご相談のうえで実施します
④結果のご説明・治療方針の決定:
検査結果と症状をあわせて評価し、治療・生活での注意点・食事の進め方をご説明します
⑤定期的なフォロー:
成長とともにアレルギーの状態は変わります。定期的に見直しながら、無理のない管理を続けていきます
よくある質問
Q.1アレルギー検査は何歳から受けられますか?
A:血液検査や皮膚テストは乳児期から実施できます。ただし、月齢・症状によって適した検査は異なりますので、まずは診察でご相談ください。
Q.2小児科とアレルギー科、どちらで予約すればよいですか?
A:当院はアレルギー科・小児科を併せて診療しており、どちらでご予約いただいても院長が診察します。アレルギーの精密検査や食物経口負荷試験をご希望の場合も、まずは通常の診察からで大丈夫です。
Q.3保護者(大人)のアレルギーも診てもらえますか?
A:はい。当院のアレルギー科は赤ちゃんからご高齢の方まで対象です。お子さまの受診にあわせて、ご家族の花粉症などもご相談いただけます。
監修・医師紹介
院長 塚本 容子(日本小児科学会認定 小児科専門医/日本アレルギー学会専門医)。神戸大学医学部附属病院小児科・兵庫県立こども病院・国立成育医療研究センターアレルギー科などで小児アレルギー診療の研鑽を積み、アトピー性皮膚炎・食物アレルギー・気管支ぜん息を専門としています。詳しい経歴は院長紹介ページをご覧ください。
気になる症状は自己判断せず、お気軽にご相談ください。
アクセス・ご予約
当院は宝塚市(仁川エリア)にあり、宝塚市内はもちろん西宮市北部からも通いやすい立地です。「何科に行けばいいか分からない」という段階でも構いません。お子さまのアレルギーが気になったら、24時間WEB予約からご都合のよい時間をお選びください。
食物アレルギーについてもっと知りたい方は、当院のコラム食物アレルギー「くるみ」が第2位にやこの食べ物いつからOK?もあわせてご覧ください。
参考文献
- アレルギーポータル(厚生労働省補助事業・一般社団法人日本アレルギー学会運営):https://allergyportal.jp/
- 一般社団法人日本小児アレルギー学会(一般向けコンテンツ):
https://www.jspaci.jp/